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一文字屋仁蔵

一文字屋仁蔵(いちもんじやにぞう)

所属:一文字屋

表向きは大坂で戯作版元を営む本屋の主人。実は上方で林蔵柳次ら裏の渡世人たちを束ねる元締めのようなことをしている。上方に流れてきた又市を拾って一端の悪太郎に育てた人物。

経歴

元は江戸の賎民。江戸では相当辛い目にあったらしい。そのため、江戸の祇右衛門に強い関心を寄せる。さらに、文作らを通じて祇右衛門の黒絵馬妨害をゑんま屋に依頼。自身も祇右衛門の双子の兄宗右衛門を探し出し、江戸に差し向ける。

大坂では、16年前には既に顔役と呼ばれており、辰造に罠を仕掛けた張本人でもある。

山岡百介の戯作開板に際して口利きするも、その戯作本を手に取ることなく死亡。

ちなみに、「続巷説百物語」のみ「十文字屋仁蔵」という人物が登場するが、一文字屋仁蔵と同一人物と思われる。誤記あるいは誤植か。

外見

商人然とした男。立派な身形。洒落た格好。造作の大振りな、落ち着いた容貌。

家族・親族

別名・仇名・通称

一文字狸、十文字屋仁蔵(誤植?)

登場作

巷説百物語 帷子辻
続巷説百物語 老人火(十文字屋仁蔵)
後巷説百物語 天火
前巷説百物語 寝肥・山地乳・旧鼠
西巷説百物語 桂男・遺言幽霊 水乞幽霊・鍛冶が嬶・豆狸・野狐


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