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小右衛門

小右衛門(こえもん)

所属:又市一味

概要・経歴

裏の渡世の大立者。おぎんを拾って育てた人物。元武士で元木地師、元花火師にして人形師。おぎんが持っている人形の作者。野狐の一件の頃は、一文字屋仁蔵の客分として大坂に滞在していた。

土佐川久保党の出身。小松代藩に仕官するが、許婚である千代を藩主小松代忠教に奪われ関山将監を切って小松代藩を脱藩する。

江戸では両国界隈に「人形師小右衛門」という看板を掲げる一方で、裏の世界を仕切る。立木藩の一件で又市を助け、さらに又市と組んで祇右衛門(2人目)の捕縛に関わる。頼まれて作った無残壱岐人形「生地獄傀儡刃傷」が公序良俗を乱すと咎められ、7年前に江戸から姿を消す。5年前、北林藩にて千代の娘が崖から投げ落とされるところを目撃し、北林藩藩主北林景亘らを付け狙っていた。

又市が仕掛けた呪いの一夜において、飛火槍で天守と大岩を打ち砕く。その後、江戸に戻って又市らと何度か仕事をした後、再び北林藩に戻り樫村兵衛と刺し違えて死亡する。

1828年(文政11年) 生地獄傀儡刃傷の人形飾りが評判になる
1842年(天保13年) 福乃屋の7つの蔵を吹き飛ばす
1842年(天保13年)6月1日 登代を奪還するため十干組と戦闘
1844年(弘化元年) 樫村兵衛と刺し違えて死亡

外見

小さく、引き締まった鋭い眼。白髪混じりの剛い髭を顔いっぱいに蓄えた、長身の威厳溢れる老人。姿勢も良く矍鑠としている、結い上げられた総髪も、顔の半分を覆った強い髭も、六割方は白髪。虎のような眼。

余計なものは何もない、実にすっきりとした面持ち。

鈴懸に引敷、結袈裟を身に付け、首に最多角念珠を掛けている。

家族・親族

許婚:千代

別名・仇名・通称

御燈の小右衛門(二つ名)、川久保小右衛門(本名)、坂町の小右衛門(大坂時代)

登場作

巷説百物語 帷子辻
続巷説百物語
後巷説百物語 天火
前巷説百物語 かみなり・山地乳・旧鼠
西巷説百物語 夜楽屋・野狐
了巷説百物語 於菊蟲・手洗鬼・野宿火


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