祇右衛門の双子の兄。祇右衛門とともに、根津六道稲荷堂に捨てられていた。尾張の寺に預けられ、寺男として過ごす。住職が鬼籍に入った後は寺を離れ、御行(まかしょう)となって暮らしていた。
一文字屋仁蔵の要請に応えて江戸に上り、祇右衛門に化けて事態の収拾に当たる。さらに、祇右衛門という仕組みを終わらせるため、祇右衛門(2人目)として自ら捕らえられ刑死する。
祇右衛門と瓜二つ。祇右衛門に化けるため、頭に髑髏を戴いた狐の刺青を腹に入れる。
弟:祇右衛門
祇右衛門(2人目)
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