榎木津幹麿
榎木津幹麿(えのきづみきまろ)†
榎木津総一郎、礼二郎の父。旧華族で元子爵。無類の趣味人で、趣味は博物学。立派な社会的身分を持ち還暦を過ぎている歳ながら、自転車に乗ってキリギリスを取りに行き、帰りに土手から転げて捻挫する。
自分の会社を息子たちに継がせることを潔しとせず、子どもたちが成人すると「成人を養う義務はない」と、財産分与のうえで放逐。また、旧華族として明確な家系があるにもかかわらず、「先祖は海賊」と吹聴したりする変人。
自分の氏素性を振りかざすこともない代わりに、他人がどんな身分であろうと気にもとめない。そのため、自分よりも格が上な柴田耀弘を平気で「糸屋」呼ばわりする。
名詞に動詞を接続しただけの、頭の悪そうな言葉を勝手に作ることが多い。
経歴†
昭和一桁時代にジャワに渡り、片手間に始めた物資の輸入業で財を為す。現在は幾つもの系列会社の会長や取締役といった名誉職を兼ねる悠々自適の身分。本人には自覚がないようなのだが、どうやら商才があるらしい。
無駄に金があったせいか、来る日も来る日も役に立たぬことばかりにうつつを抜かしていたし、今も抜かしている。怒ることもなかったが、他人を甘やかすこともしない。虫を眺めたり食事したりしている時は機嫌が良く、それ以外の時は何を見聞きしても柳に風。
昭和28年8月 礼二郎に甕と亀千姫の捜索を依頼
千姫帰還パーティーを開催
昭和28年11月 礼二郎に家探しを依頼
倒れる
昭和28年12月19日 羽田隆三別邸に登場
外見†
かなりの長身。姿勢が良いので余計に大きく見える。
上等な三つ揃えのスーツに、長くて丈夫そうなステッキを携えている。鼈甲縁の上品な丸眼鏡を掛け、黒髪を後ろに撫でつけている。大きな両耳が細面の左右に張り出しており、額の中心には丸い大きな黒子が1つある。
気品に溢れた、実に温厚そうな紳士。
家族・親族†
長男:榎木津総一郎
二男:榎木津礼二郎
別名・仇名・通称†
馬鹿の王様、螽蟖親父(礼二郎)
登場作†
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