松平長二郎

松平長二郎（まつだいらちょうじろう）†

概要・経歴†

先の将軍（不明）が山野遊びをした際、農家の娘に手をつけて産ませた子？ 真偽は不明ながら、取り巻きによりご落胤に仕立てられる。

すっかり将軍気取りになり、暴走。自分が将軍になれないのは下賎な母親のせいであるとし、母を探し出して切り殺す。手がつけられなくなり、京都の某家に御身柄御預かりとなる。

大坂二八饂飩屋の亭主、糸屋の丁稚小僧、芝右衛門の孫娘ていらを殺し続ける。

又市らの仕掛けにより、犬にかみ殺される。

外見†

眼窩は落ち窪み、その周りには幾重にも隈取られ、頬は痩け、薄い唇は乾き罅割れて、鬢の毛は幾筋もほつれて頬にかかっている。

顔色は青黒く、額には脂汗が浮いている。血走った眼だけは、やけにぎょろぎょろとしていた。

家族・親族†

別名・仇名・通称†

登場作†

巷説百物語 芝右衛門狸