杵乃字屋に仕えて10年になる、杵乃字屋の大番頭。実は杵乃字屋剛右衛門が潰した泉州の廻船問屋 城島屋の、ただ一人生き残った次男坊。
親の店が潰れたのは時の運、延いては運を呼び込む才覚がなかったからと殊勝に考え、杵乃字屋剛右衛門を恨むどころか尊敬していた。
林蔵が仕掛けたお峰の縁談話に異議を唱え、杵乃字屋剛右衛門の不興を買う。
お峰と好き合っており、駆け落ちする。
西巷説百物語 桂男