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又市 の履歴(No.6)
又市(またいち)†
概要・経歴†
札撒き御行に身をやつし、全国を叉に掛けて仕掛けを施し事件をまとめる男。小股潜りの又市の二つ名で、各地に仲間や知人を持つ。山猫廻しのおぎんや事触れの治平と組むことが多い。
舌先三寸口八丁、口から先に生まれてきたような小悪党。欺す賺す騙る謀るはお手のもの。縁切り仲人口は得手中の得手。人を魅き付けるような雰囲気を持っているが、それでいて何を考えているのか解らぬところもある。
堅気の山岡百介を仕掛けに協力させたりもするが、一方で裏社会に山岡百介を深入りさせぬよう心を砕いている面もある。
武州三多摩生まれの百姓の子。父は田は枯らす悪さはするの酒乱、稀代のろくでなし。又市が8歳のときに死亡。母お槇は2つのときに男と逃げる。
当初は上方で活動。靄船の林蔵と義兄弟の杯を酌み交わし、無動寺の玉泉坊と組んで上方を荒らしていた。
上方を離れた後、江戸で双六売りとなり、さらにゑんま屋の損料仕事を請け負うようになる。黒絵馬の一件により「祇右衛門」に干渉、「祇右衛門」の反撃に抗するため小右衛門と組んで祇右衛門(2人目)(正体は宗右衛門)の捕縛に関わる。その後、宗右衛門が身に付けていた御行装束と道具を受け継ぎ、以後は御行姿を常とする。
民谷伊右衛門と民谷岩の縁談を斡旋したが、後手に回って多くの人死にを出し、さらに民谷伊右衛門と民谷岩を死なせてしまう。
奥州の春殺しの下手人探しの際、初めて治平と組む。その後、山岡百介と出会う。小右衛門の死を見届けた後、山岡百介の前から姿を消す。
決め台詞は「御行奉為(したてまつる)」。
麹町 四谷門の外、念仏長屋が根城と語るが、不明。
外見†
純白の衣。胸に偈箱を下げて、坊主頭を白木綿で行者包みにしている。
家族・親族†
母:お槇
別名・仇名・通称†
小股潜りの又市、双六売りの又市(二つ名)、又(治平)、又やん(文作)、八咫烏
登場作†
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