山立(叉鬼)。一町先の豆粒も撃ち飛ばす名人。
波山では高柳剣十郎の射撃に合わせて鳥を撃ち、鬼熊では大熊の仕掛けのため熊を調達した。出世螺では又市の依頼で乙蔵を護衛。
宇夫方祥五郎が斬られた際は、宝螺抜けの音に紛れて襲撃者を射殺。
小柄だが引き締まった体付きの、40絡みの男。色は浅黒く眉も髭も濃い。鹿の皮で作ったらしき袖無しを着ている。
遠巷説百物語 波山・鬼熊・出世螺