作倉遼

作倉遼（さくらりょう）†

作倉雛子の兄。25歳。神崎ケミカルコーポレーション主任研究員で研究開発部門のチーフ。ラボラトリーセンター（作られたのは6年前）の責任者でもある。

神崎グループ創業者の直系で、作倉雛子と同じく作倉家の養子。

淫乱な母神崎美姫を憎悪し、10歳のときに屋上から突き落として殺害。20歳で神崎ケミカルコーポレーションの研究員になり、ラボに併設されている従業員用住宅で生活している。

3年前から作倉雛子に対する態度が変化し、彼女を性的な対象として扱おうとしていた。

祖父から受け継いだ薬（インクブス）を解析し、改良。一族にしか効かないという制約を外すため、何度も作り直しては人体実験を繰り返していた。

改良されたインクブスは、脳内活動を10倍の速度に引き上げ、体感時間や思考時間が常人の10倍になるが、一部の適合者にしか効かない。

浅岡亨や中村雄二父に利用される振りをしながら、彼らを利用して研究を継続。体感時間が十倍になるだけのインクブスを作ってみせる一方で、作倉雛子と結ばれるために身体の遺伝子情報をそっくり書き換えるスクブスの研究を行う。

作倉雛子にスクブス（神崎の人間にのみ効く毒）を飲まされ死亡。

若々しい。真面目そうで端正な顔つき。いわゆる好青年。