飯田町にある、米搗き三平やお静、魚屋らの長屋の大家。
川越の百姓の五男坊で、30年前ごろに江戸に流れてきたろくでなし。業突く張り。
笊屋の後家に取り入って、芋売って烏金(高利貸し)のまねごとを始めた。表通りで焼芋屋をやっている。
狡猾で欲深いが悪党ではない。店子からは小馬鹿にされている。
貧弱で気の弱そうな小男。60過ぎの爺。
焼芋屋の店番?
了巷説百物語 於菊蟲