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中禅寺秋彦 の履歴(No.6)


中禅寺秋彦(ちゅうぜんじあきひこ)

概要・経歴

古書店を営む傍ら、武蔵晴明社の神主や憑物落としなどの副業を持つ。各国各地の宗教・習俗、口碑伝承の類の知識が豊富な能弁家。「京極堂」は妻の実家である京都の菓子司の屋号を勝手に拝借したもの。

分類されていない本を見ると異常に怒る癖がある。出不精だが、良い本(例:「桃山人夜話」の極美本)が入ったと聞きつけると、大喜びで出かける。

口癖は、「この世には不思議なことなど何もないのだよ」。

恐山で産まれ、7、8歳ごろまでは下北半島で暮らしていた。旧制高校時代に榎木津礼二郎関口巽と知り合う。

戦時中は、徴兵されて登戸の陸軍研究所に配属。宗教的洗脳実験に携わる。

戦後は高等学校の講師。昭和25年、関口巽の結婚と同時期に講師を辞め、古本屋「京極堂」を開業。京極堂は中野のどこまでもだらだらといい加減な傾斜で続いている坂道(眩暈坂)を登り詰めたところ、貧相な竹薮に挟まれた蕎麦屋の隣。武蔵晴明社は、その先にある小さな森の小さな社。

昭和25年 高等学校講師を退職
昭和25年 古本屋「京極堂」開業
昭和27年7月初旬 久遠寺家で憑き物落とし
昭和27年10月1日 美馬坂近代医学研究所で憑き物落とし
昭和27年12月1日 久保竣公の葬儀を執り行う
昭和27年12月 「桃山人夜話」を買いに京都の「拾鶴舘」へ出かける
昭和27年12月15日 聖宝院文殊寺で憑き物落とし

外見

・親でも死んだような仏頂面(姑獲鳥の夏
・親戚全部が死に絶えでもしたような仏頂面(魍魎の匣
・町内会の人間全部が死に絶えたかのような仏頂面(狂骨の夢

憑物落とし時は、墨で染めたような真っ黒い着流しに晴明桔梗が染め抜いてある薄手の黒い羽織を纏い、手には手甲、黒足袋に鼻緒だけが赤い黒下駄といういでたち。

家族・親族

妻:中禅寺千鶴子

妹:中禅寺敦子

そのほか:京極堂の飼い猫

別名・仇名・通称

京極堂(屋号)

登場作

姑獲鳥の夏
魍魎の匣
狂骨の夢


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